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不眠症

不眠症は、寝つきが悪い、眠りが浅い、早く目が覚めるなどの睡眠の問題があり、日中に疲れや集中力の低下などの不調を感じる状態です。
不眠症は一時的なものから慢性的なものまであり、原因や治療法はさまざまです。
詳しく見ていきましょう。

不眠症ってどんな病気?

不眠症は、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めるなどの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感や集中力低下などの不調が出る病気です。
不眠症には症状の違いによって、次の5つのタイプに分けられます。

精神生理性不眠症 心理的要因を契機にして発症するもので、中高年女性を中心に認められる。
入眠困難 なかなか眠ることができず、寝つきが悪い。
途中覚醒 眠りが浅く途中で何度も目が覚める。
早期覚醒 朝早く目が覚めて二度寝ができない。
熟眠障害 眠りが浅く睡眠時間を確保しても十分眠った感じがしない。

人によっては5つのタイプのうち、いくつかの症状が重複して現れることもあります。
また、不眠症は慢性不眠症と短期不眠症に分けられます。
不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3カ月以上続く場合は慢性不眠症、3カ月未満の場合は短期不眠症と診断されます。
日中の眠気や疲労感、集中力の低下など、日常生活に支障が出ている場合は不眠症と考えてよいでしょう。

不眠症の原因

不眠症の原因は様々ですが主に次の4つに分類できます。

身体的原因 病気や痛み、薬の副作用など
生理的原因 睡眠環境や生活習慣、体内時計の乱れなど
心理的原因 ストレスや心配事、不眠恐怖など
精神医学的原因 うつ病や不安障害、睡眠障害など

不眠症の、上記4つの原因を詳しく見ていきましょう。

身体的原因

不眠症の身体的原因とは、体の痛みやかゆみ、夜間頻尿などの症状によって眠りにくくなることです。
また、アルコールや薬剤の副作用も不眠の原因になります。
アルコールは睡眠導入には効果がありますが、逆に睡眠を浅くし、利尿作用もあることから、中途覚醒や早朝覚醒の原因となり、睡眠障害を引き起こします。

お酒とお薬

身体的原因に対する対策

  • ・痛みやかゆみなどの原因となる病気を治療する
  • ・夜間頻尿の場合は、就寝前に水分を控える、塩分を摂りすぎない、膀胱を刺激する食品や飲料を避けるなどする
  • ・アルコールや薬剤の影響がある場合は、医師に相談して服用量や服用時間を調整する

生理的原因

不眠症の生理的原因とは、睡眠環境や生活習慣によるものです。
例えば、寝室が明るすぎたり、うるさかったり、温度や湿度が不快だったりすると、不眠になりやすくなります。
また、昼寝や夜更かし、カフェインやアルコールの摂取なども、睡眠のリズムを乱す要因になります。

夜更かし

生理的原因に対する対策

生理的原因の場合は、生活習慣や睡眠環境の見直しをするだけで、不眠が改善することもあります。
具体的には以下のような対策が有効です。

  • ・寝室を暗くして静かにし、快適な温度と湿度に保つ
  • ・寝る前にリラックスできる音楽や読書などをする
  • ・昼寝は15分以内にし、午後3時以降は避ける
  • ・夕食は寝る3時間前までに済ませる
  • ・寝る前にカフェインやアルコールを摂らない
  • ・定期的に運動する

心理的原因

不眠症の心理的要因とは、睡眠に影響を与えるようなストレスや感情の問題を指します。
例えば、仕事や人間関係の悩み、不安や恐怖、抑うつや自己否定などがあります。
心理的要因は不眠症の発症の契機になることがありますが、不眠症が続くとさらにストレスが増えて悪循環に陥ることもあります。

不安・恐怖・うつ

心理的原因に対する対策

心理的要因による不眠症を改善するには、睡眠前にリラックスする方法を見つけたり、不安や悩みを整理したり、適切なカウンセリングや治療を受けたりすることが有効です。

精神医学的原因

不眠症の精神医学的原因とは、うつ病や不安障害、パニック障害などの精神疾患によって引き起こされる不眠のことです。
精神疾患による不眠は、成人の約10%に見られます。
不眠症の治療は、原因となる精神疾患の治療を優先することが重要です。
不眠症に悩んでいる方は、心療内科や睡眠外来などで専門的な診断や治療を受けることをおすすめします。

パニック

精神医学的原因に対する対策

  • ・原因となる精神疾患の治療を受ける
  • ・不適切な睡眠習慣を改善する
  • ・カフェインやニコチンなどの刺激物を控える
  • ・催眠薬は必要最小限にする

不眠症の対策は、個人によって異なる場合があります。自分に合った方法を見つけるためには、専門医と相談することが大切です。